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阿蘇ハーブ工房の菌ちゃんハーブと菌ちゃん野菜

菌ちゃん農法による土作り(何故菌ちゃん野菜は肥料がなくても育つの?)

菌ちゃん農法は、農薬や肥料を使用することなく、肥料の代わりに阿蘇の外輪山にあるススキや萱等の雑草、落ち葉、竹や枯れ枝等の自然の中で勝手に育っているものを利用します。これらの自然物には、生命に必要なミネラルを多く含んでいます。この自然物に糸状菌が付いて、これを食べた糸状菌は土の中に菌糸を伸ばして増えていきます。この菌糸が作物の根とつながり共生します。糸状菌は食べた自然物の成分を作物に供給するとともに、窒素固定細菌等の他の微生物とも共生し、これらが作りだす養分を作物にも供給し作物を元気に育てます。この農法は、九州の佐世保で「菌ちゃんファーム」を営む菌ちゃん先生こと吉田俊道氏が確立した農法です。  

菌ちゃん野菜と菌ちゃんハーブの作り方

菌ちゃんハーブや菌ちゃん野菜は、糸状菌の繁殖する環境(適度な湿度と空気)を整えて育てます。

1 写真のように高畝を作り、その上に自然物を載せます。高さ約50cmの高い畝と雨水を溝に流すことで梅雨の大雨から糸状菌が窒息しないように守ります。

2 自然物が乾かない様にその上に土を載せて、降雨の後にビニールマルチで覆い糸状菌の好む湿度と空気を保ちます。また、マルチの上に重しを載せることでその湿度を維持します。

3 2~3カ月経ち、ビニールマルチの下の自然物に白いカビ(糸状菌)が見えたらハーブや野菜を植え付けます。

4 菌ちゃん(糸状菌)とつながったハーブや野菜は糸状菌から養分をもらい元気に育ちます。